
標準予防策は,感染症の有無に関わらずすべての患者のケアに際して全てに適用する予防策である。標準予防策は,利用者様の血液、分泌物、排泄物、あるいは傷のある皮膚や,粘膜感染の可能性のあるものとして対応することで,利用者様と現場担当者双方における感染の危険性を減少させる予防策である。
◎手指消毒
1処置、1手洗いを基本とする。石鹸を使い充分に手洗いをし、水で洗い流す事によりウィルスは大幅に減少する。手を拭く際にはペーパータオルで都度使い捨てるか個人用を用意する。
ヘルパーさんとして活動しているなかでの基本の対策です。消毒液だけする方がいますが、必ず手洗いをしてから消毒液を使用してください。
☆皆さんで手洗いの手順を実践☆
●汚れが残りやすいところ●爪の間や親指周り、手首、手のしわなどを念入りに●手のひらをよくこする●手の甲を伸ばす様に擦る●親指と手のひらをねじりながら洗う●手首も忘れずに●30秒が目安です
◎環境対策・リネンの適切な取扱い
リネンは血液体液分泌物や排泄物が付着するので基本的に本人用と別処理が望ましい。
※感染性胃腸炎などは効果のある洗浄消毒液を使用する。次亜塩素酸ナトリウムが効果的。家庭用だとキッチン用のハイターが良いが洗濯用は酸素系なので効果はない。感染性胃腸炎の可能性がある場合、下痢便や嘔吐物の処理には撥水加工のある使い捨てできるエプロンが良い。