今回はこれから注意しないといけない熱中症の予防と対策です。 皆さんご存知とは思いますが復習を兼ねてお伝えします。
☆熱中症には軽いものから重いものまで4つの病型があります☆
○熱失神○(症状:軽)
・皮膚血管が拡張することにより血圧が低下し脳の血流が少なくなる為めまいや失神などの症状が表れます。
・顔色が真っ青になり呼吸回数が増え、脈は速く弱まる。唇のしびれがおこる事もある。
⇒エアコンの効いた室内で身体を休ませて水分補給をすれば多くの場合は改善するが改善が見られない場合は医療機関の受診をしたほうが良い。こまめな水分補給を行う事が大事だがお茶やコーヒーは利尿作用がある為お勧めできない
○熱疲労○
・大量の汗をかいて体内の水分が失われ補給が追い付かず脱水症状になる。脱力感、倦怠感、めまい、頭痛、吐き気などが主な症状。
⇒水分と塩分を補給することで症状の改善が期待される。塩分の補給には飴やタブレット、梅干しやスポーツドリンクなどがお勧め。意識がはっきりしていたら涼しい所で安静にする
○熱けいれん○
・大量に汗をかいた時血液の塩分濃度が高くなるが水分だけ補給していると血中の塩分濃度が薄くなり筋肉に痛みを伴ったけいれんが起こる。
⇒スポーツドリンクや0.1~0.2%の食塩水など塩分補給を行う
○熱射病○(症状:重)
・体温が高くなり(40℃以上)脳の温度も上昇し中枢の神経機能が異常を起こす。頭痛や吐き気のほか、反応が鈍くなったり変な言動や行動が見られる事もある。意識がなくなる。最悪死亡する危険性も高い。
⇒熱中症による高体温は非常に危険です。症状は変わりやすくたとえ熱中症の症状がその日におさまったとしても、身体の抵抗力が低下しているため再度かかる事がある為長時間の労働やスポーツは控えた方がよい