
○障害者総合支援法
障害者の日常生活及び社会生活を総合的に支援するための法律です。日々の支援において障害者総合支援法をどう考えますか。
●個人としての尊厳にふさわしい日常生活や社会生活を営むことを支援すること。
●障害者や障害児の福祉の増進とともに、障害の有無にかかわらず 国民が相互に人格と個性を尊重し安心して暮らすことのできる「地域社会づくり」を進めること。
また、基本理念としては
① 障害者も他の国民同様に個人として尊重される
② 障害の有無に関係なく相互に人格と個性を尊重し合える共生社会を実現する
③ 障害者・障害児が可能な限り身近な場所で支援を受けられること
④ 社会参加の機会が確保されること
⑤ どこで誰と住むかなど他所との共生が妨げられないこと
⑥ 障害者・障害児が社会生活をする上での障壁の除去に資すること
を掲げています。
○禁止行為について
障害者総合支援法の下、障害者へのサービスは様々あります。しかし、やれることとやってはいけないことが法令で決まっているため、事例に沿って確認していきましょう!
■事例① 移動支援
Aさんの移動支援(余暇活動など)中、排泄の申し出がありトイレ介助を行った。しかし、便意はあるものの中々出すことができなかったため、摘便を行った。
■事例② 同行援護
Aさんは同行援護中、ご利用者様と一緒に銀行へ行き、ATMで暗証番号を聞き、ご利用者様の代わりに暗証番号を入力し、現金を引き出した。
→暗証番号を聞くのは個人情報保護法に反します。また、現金を引き出すことも同行援護のサービス適用外となります。
※ご一緒に銀行に行き、ご利用者様本人が引き出すことは問題ございません。